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学習法

修正:2020.11.22 「参考書を読む」を追加しました。

気象予報士試験の学習法については以前に合格体験記で簡単に触れたことがあるので、ここでは資格試験の一般的な勉強法についてまとめてみます。独学で合格することを前提とします。

 

学習のステップ

一般的な学習の順序としては、

  • 試験範囲を確認する
  • テキストもしくは参考書を読む
  • 問題演習を行う

の3段階を踏むのが普通でしょう。

最初の段階で試験範囲を確認しないとテキスト選びができません。しかし、この段階では土地勘がないので、試験の主催者による文書などであっさりと確認します。「あっさり」が大事です。あまり深入りしてしまうと範囲の広さに目がくらみ、学習開始前から戦意喪失してしまいます。

 

参考書の選択

試験によっては、試験の主催者などが監修した「標準テキスト」なるものが出版されているものもあります。その場合には、これを購入することは必須です。

公的なテキストがない場合(気象予報士試験がこれに該当します)は、自分で参考書を選ぶ必要があります。所有する参考書は基本的には1冊、もしくは2冊程度にすべきです(あくまで理想です)。

参考書は自分の師であり友にもなってくれる存在で、絶対的に信頼しなくてはなりません。ひとたび学習を開始したら、その参考書から別の参考書に乗り換えることは得策ではありません。

参考書を選ぶ際のポイントを考えてみます。

  • 書店で定評のある参考書を直接手に取ってみる
  • 厚さは十分か、自分でこなせる量かを確認する
  • 色使い、書き方、文章の論理展開は自分のテイストと一致するかを確認する
  • 頻繁に改定されているかを確認する
  • いくつかのテーマを選定して、その説明法を各書で読み比べてみる

これから一緒に学習を進めていくパートナーになる書籍ですから、直接手に取って感触や内容を自分の目で確認する作業がとても大切です。とは言え、受験者数の少ない試験では、大型書店ですら満足のいく品揃えがあるとは限りません。地方の書店ではかなり限定された書籍しか在庫がないでしょう。

その場合は仕方がありません。先行投資と割り切って、複数冊をネット書店で購入して比較してください。

信頼すべきパートナーとしては、試験範囲を完全に網羅していることが最も望ましいです。そのために、多少のボリューム(ページ数)があるのは仕方がありません。最初からあまりページ数の多い参考書では厳しい場合は、概要をまとめたような薄手の参考書を見つけてきて、ざっくりと土地勘をつけるのも手です。

色使い、書き方には好き嫌いがあるでしょう。参考書のバリエーションが少ない場合は悩ましいですが、我慢できる範囲内で選びましょう。

参考書の改定が頻繁に行われていることはとても大事です。最近の出題傾向に合わせたり、技術動向の変化に合わせて加筆や書き換えが行われているかを確認します。「2020年版」のように銘打ってあれば問題ありません。そうでなければ、参考書の最後のページにある奥付で確認します。

最後に、参考書と自分の相性を確認します。そのためには、いくつかのテーマについて、それぞれの参考書がどのように説明しているかを比較し、自分とのフィーリングが合うものを選びます。気象予報士試験であれば、「温帯低気圧の発達」や「等値線の解析」などで比較してみましょう。

 

参考書を読む

参考書を読む時間は少なくして、早く過去問題に取り組んで効率良く受かりたいと誰しも思うでしょう。

しかしあえて言います。参考書は最低で3回、場合によっては4〜5回読むべきです。

参考書の読み方のポイントは、「分からないところを抽出して、そこを潰していく」ことです。

【1回目】

  • その本が網羅している範囲を押さえる目的で読む
  • 内容を理解しようという気持ちは不要
    とにかく1回目はサラッと、早く最終ページにたどり着くことを目指す

(やってはいけないこと)

  • 重要と思われる箇所に蛍光ペンなどで線を引くこと
  • 分からない箇所が多いからと焦ること

【2回目】

  • 分からないことろを重点的に探していく
    分からないところは下線を引いたり、欄外にマーキングをするなどしておく
  • この作業をするために、1回目よりは時間をかけて読む
  • 分からないところはそのままにして先に進む

(やってはいけないこと)

  • 分からないところはその参考書の書き方が悪いからだと思い、他の参考書に手を出したり、ウェブでたくさん検索すること

【3回目】

  • 3回目以降は、2回目に分からなかったところを潰していく目的で読む
  • 理解できたところはマーキングをクロスなどで消し込む(消しゴムで消してはいけない)
  • 重要と思うところは蛍光ペンで線を引く

【4回目】

  • 3回目でも分からなかったところを理解に努める
  • 分からないところが残っていればネット検索する
    問題演習に取り組む過程で理解できることもあるので、無理はしない

参考書の読み方はとても大切な技術であるにもかかわらず、ほとんど語られていません。理解できるところを読んでいくのではなく、理解できないところを探して、繰り返すことでそれを潰していくことが大切です

理解できないところは、少し先に進んでから後に戻ると理解できるようになることがほとんどです。参考書の最終ページまで到達できれば、それ自体が自信になり2回目以降は読みやすくなります。全体像を把握すれば理解もしやすくなります。

なお、問題演習も基本は参考書を読むのと同じやり方です。1回目でスラスラ解けなくて問題ありません。問題演習はできないところを潰すためにやるものです。最初からスラスラと解けるのであれば、演習をやる意味がありません。

どんな分野でも器用な人がいて、1回読んだだけで頭にスッと入ってしまう人がいます。そのような人と比較する必要はまったくありません。