衛星画像を自動取得する

 

 

気象解析に欠かせない衛星画像は、気象庁のホームページからダウンロードすることができます。しかし、これを毎回手動で取得するのは手間の折れる作業です。

画像は一定期間を経過すると画像は削除されてしまうので、定期的に自動的に収集する方法を考えてみました。

マクロを組む感覚で、比較的簡単に作ることができます。プログラミング技術は不要です。

MacOS利用が前提です。Windowsでもタスクスケジューラで同様のことができる(はず)です。

 

Mac付属のアプリを利用する!

自動収集するには、Macに付属の「Automator」「カレンダー」を利用します。

Automatorは、パソコンに自動実施させる作業を定義するためのツールで、ドラッグ&ドロップで操作できます。これを使って衛星画像を自動取得する作業を定義して、アプリケーションとして保存しておきます。

マニュアルはこちらにあります。

https://support.apple.com/ja-jp/guide/automator/welcome/mac

Automatorでは、作成する作業手順を「ワークフロー」と呼びます。また、ワークフローを実行形式で保存したものを「アプリケーション」と呼びます。この形式にしておくと、Automatorを起動しなくてもワークフローを実行させることができます。

カレンダーは、Automatorで作成したアプリケーションを毎日同一時刻に起動するために用います。

 

集める画像を確認する

気象衛星画像と合わせて、レーダーエコーも取得しましょう。URLは一覧にして掲載しておきました(後述)

気象衛星画像:

  • 赤外(日本域、全球)、可視(日本域、全球)、水蒸気(日本域、全球)を取得する
  • 気象庁HPには、10分単位の画像が過去5日分、保存されている

レーダーエコー:

  • 降水の全国エコーを取得する
  • 気象庁HPには、5分単位の画像が過去5日分、保存されている

 

Automatorを設定する

Automatorを使って、気象庁ホームページから衛星画像をダウンロードする設定を行います(以下の説明では衛星画像の取得の例を示しますが、レーダーエコーも同様に行います)。

まず、取得するページを確認しておきます。こちらは赤外画像のページです。

これから設定するワークフローの手順ですが、「気象衛星のページを取得する」→「画像ファイルのみを取得する」→「画像ファイルをダウンロードする」となります。

 

①Automatorを立ち上げる

Launchpadから[その他]に入り、Automatorを立ち上げます。

 

[新規書類]をダブルクリックします。

 

 

AutomatoriCloudにあることに注意しましょう。

 

②アプリケーションを作成する

[アプリケーション]を選択します。

③気象衛星画像のページを取得する

アクションから[インターネット]>[指定されたURLを取得]を選び、画面の右側の領域にドラッグ&ドロップします。

デフォルトのURLにwww.apple.com/jpが設定されている場合は、[削除]キーで削除します。

今回は気象衛星画像の6ページとレーダーエコーの1ページを取得するので、7つのURLを[追加]キーで1行ずつ追加していきます。

必要となるURLをまとめておきます。

日本域赤外 http://www.jma.go.jp/jp/gms/index.html?area=0&element=0
日本域可視 http://www.jma.go.jp/jp/gms/index.html?area=0&element=1
日本域水蒸気 http://www.jma.go.jp/jp/gms/index.html?area=0&element=2
全球赤外 http://www.jma.go.jp/jp/gms/index.html?area=6&element=0
全球可視 http://www.jma.go.jp/jp/gms/index.html?area=6&element=1
全球水蒸気 http://www.jma.go.jp/jp/gms/index.html?area=6&element=2
レーダーエコー
http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/index.html?areaCode=000&contentType=0

 

④画像のURLを取得する

このままだとページをHTMLのまま全文読み込んでしまうので、画像ファイルのURLのみ取得します。

[WebページからイメージのURLを取得]をドロップ&ドラッグします。

「URLを取得するイメージ」のプルタグは[これらのWebページ上にあるイメージ]のままにしておきます。

 

⑤衛星画像に絞り込む

衛星画像のページ内には、衛星画像の他にも気象庁ロゴのようなイメージファイルがあるので、不要なものはフィルターで排除します。

衛星画像のファイル名は「西暦年月日時刻-00」(例.202004261120-00.png)となっています。ファイル名の末尾に「-00」が含まれることに着目して、この文字列を含む画像のみ読み込ませます。

[URLにフィルタを適用]を選んでドラッグ&ドロップします。

適用するフィルタは[名前][-00][を含む]と設定します。

 

⑥URLをダウンロードする

いよいよ最後の設定です。ここまでで画像ファイルのURLが分かったので、これをダウンロードします。

[URLをダウンロード]を選んでドラッグ&ドロップします。

 

ここでは「場所」[ダウンロード]フォルダにしています。

ここまでで衛星画像ファイルをダウンロードさせることができるようになりました。画面の右上にある[実行]ボタンを押すと、実際にファイルが取得できることを確認できます。

 

⑦アプリケーションを保存する

最後に[コマンド]+sで、作成したアプリケーションを保存します。

デフォルトの保存先フォルダは、冒頭で確認したiCloudになります。

 

アプリケーションを定期起動させる

仕上げに、カレンダーを使って毎日同一時刻に画像取得できるようにしておきます。

高層天気図は1日に2回、9時と21時のものが作成されるので、衛星画像もこの時刻に合わせて取得します。ここでは9時とします。

画像がは10分単位に作成されますが、気象衛星のページに掲載されるのは6〜7分ほど遅れます。9時ちょうどの画像を取得するには、マージンをとって9時10分に画像を取得しにいくように設定します。

カレンダーの適当な日付の9時付近をダブルクリックします。ここでは4月26日の9時付近を選びます。

①繰り返し設定をする

「新規イベント」が作成され、ウィンドウが開きました。「開始」「終了」「9:10」に修正するために、時刻部分をダブルクリックします。

「開始」と「終了」を修正したら、「繰り返し」を変更します。

「繰り返し」はデフォルトが[なし]になっています。これを[毎日]に変更します。

②実行ファイルを定義する

[通知]>[カスタム]>[ファイルを開く]

 

[カレンダー]>[その他]

「カレンダー」のプルタグから[その他]を選びます。

Finderが表示されます。iCloud DriveからAutomatorフォルダをダブルクリックします。

 

 

iCloud DriveからAutomatorを開き、保存しておいたアプリケーションをダブルクリックします。

 

 

これで完了です。

なお、セキュリティ対策ソフトでフォルダアクセスを制限していると、ダウンロードしたファイルを書き込むことができませんので、事前に解除しておきましょう。

 

最後に

カレンダーの繰り返し設定の最小単位は日です。台風が接近する時のように、一定期間の画像を全て(10分ごとに)保存しようとすると、カレンダーでは設定できません。

画像ファイルの一括ダウンロードはこちらで記事にしました。

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